恥ずかしながら、大学まで物理は苦手で、習ったはずの単位がテレビで飛び交っているにも関わらず、どれくらいの量で安全なのかどうなのか分かりませんでした。結果で言われる「…で安全と言えるでしょう」で判断という感じでした。
でも、気になる~って方や信用できるのか?って方もいらっしゃると思います。私もその一人です。
細かいとこまで全てを書くと量も多く専門的なことも入ってくるので今回は私個人で気になるとこをpick upしてまとめました。様々なサイトからも参照しております。恐れ入ります。
まず、
放射線の単位(グレイとシーベルトとベクレル) ←これは最近よくメディアででてくる言葉です。
グレイ(Gy):放射線が{物体}に当たった時にどのくらいのエネルギーを与えたのかを表す単位
放射線が{物体}に当たると、エネルギーを{物体}に与えます。グレイ(Gy)は、{物体}が単位質量あたりに放射線から受けるエネルギーの量を表しています。
1グレイ={物体}1kgが受けるエネルギーが1ジュール
*1ジュール=20℃の水1gを0.24℃上昇させる(1気圧下)
シーベルト(Sv):放射線が{人間}に当たったときにどのような影響があるのかを評価する ための単位
シーベルトの値は、まず{人間の体全体}あるいは各臓器等を{物体}と考えて放射線から受けたエネルギー量を出し(グレイの値)、更に人間への影響として数値化するために受けた放射線の種類、受けた体の部位を評価します。(放射線の種類で強さが違い、臓器や組織でエネルギーの受けやすさが異なるため)
ちなみにヨウ素とセシウムはβ崩壊していくのでβ線を放出します。
よくメディアで出てくる数値は小さい値になっています。
1ミリグレイ(mGy)=0.001グレイ(Gy)
1ミリシーベルト(mSv)=0.001シーベルト(Sv) 1マイクロシーベルト(μSv)=0.001ミリシーベルト(mSv)
グレイはこの図の{人間}の部分が{物体}になってると思ってください。
参照:排出放射性物質影響調査:http://www.aomori-hb.jp/index.html
ベクレル(Bq):1秒間に原子核が崩壊する数で放射能の強さを表す単位
崩壊するときにでる放射線の種類やエネルギーの大きさには関係がない。
単純に放射性物質の量を表します。
グレイは放射線を受ける量で、ベクレルは放射線を出す量という感じですね。
実際影響として考えるときはシーベルトになります。
報道で椎茸から規制値(1kgあたり2000ベクレル)の6倍にあたる1万2000ベクレルの放射性ヨウ素を検出とありました。
そこでシーベルトを計算します。
経口摂取ではヨウ素131は換算量2.2×10‐8(10のマイナス8乗)をベクレルにかけます。
Sv(ヨウ素131)(経口)=2.2×10‐8 ×摂取Bq となります。
すると、264μSvとなります。
出典:(独)放射線医学総合研究所(http://www.nirs.go.jp/index.shtml)(外部サイトへリンク)
http://www.nirs.go.jp/data/pdf/hayamizu0407-hi.pdf
この表からいくと、264μSvはレントゲン検査を受けた時と同じくらいとなります。(しかも椎茸を1日1kg食べた場合)
こうやって理解すると安心感はあります。
ちなみに簡単に計算できるサイトがありましたのでURLを入れておきます。
http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON
さて、放射性物質を大量に摂るとどうなるのか?も気になります。
ガンになると報道もありますが、過去の事例ではヨウ素131による甲状腺ガンになる方が摂ってない方に比べ多くなっていますが、それ以外のガンは報告がありません。
しかし、どれくらいの量を被ばくして発がんになるかは明らかになっていません。
ヨウ素は半減期(量が半分になる時間)が短く8日です。
水道水も1カ月もそのまま入れておけば問題なく飲めるということです。
半減期の長いセシウム(30年)は土壌などには問題がありますが、体内に入っても尿中に排泄されるため100日くらいで半分くらいにはなるようです。
海水への放出が問題になっていますが、これも元々海水にはヨウ素が含まれており、魚もエラから排泄もされるため、長期間、大量のヨウ素が放出されないと問題にはならないということです。
暫定規定値:放射性物質で汚染された食品が出回らないように販売を規制するため食品衛生法により設けた基準。
これはそのものを一生食べ続けたときに影響の出る量で設定してあります。
それも5m Svで設定してあります。
そもそも生涯に受ける量が100mSv以下であれば、ただちに健康に影響を及ぼすおそれはありません。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
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東北ではこれから復興に動き出し、生産や出荷が増えてくると思います。
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シルキー薬局:有村