心筋梗塞。

   暑い日が続きますねsweat02.gif

 夏バテなどは大丈夫でしょうか?

 なでしこJapnsoccer.gif旋風で熱気を増したスポーツ界に衝撃のニュースが入ってきました。

 サッカー元日本代表の松田選手の急性心筋梗塞。。残念ながら帰らぬ人となってしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。

普段から体を鍛えている選手がなぜ・・

 <急性心筋梗塞とは>

  心臓の筋肉に酸素と栄養を運んでいる、冠状動脈という心臓では大きな血管が血栓などや何らかの影響で詰まり(動脈硬化)、閉塞し、虚血という状態に陥った時、心筋が壊死を起こしていき、心臓のポンプ機能が働かなくなる状態、これが心筋梗塞です。

  同じように虚血性の疾患である狭心症では心筋の壊死はみられません。

  症状としては、30分以上続く左胸~中央付近にかけて急激な痛み、締め付け感などです。狭心症発作と似ていますが、もっと激しく長く続き、安静にしてもニトログリセリンを使っても改善しません。

  心筋梗塞のおこる危険因子としては、遺伝的要因や、高血圧、ストレス、喫煙、肥満、高脂血症や糖尿病、高尿酸血症などの代謝異常があげられます。また、寒い日の朝や、入浴前後、激しい運動などでの脱水時に起こる可能性もあります。

  心臓発作が起こった場合、患者の意識がなく、脈拍を触れない場合は直ちに心臓マッサージを行うことが必要で、心肺停止に陥った際には3~5分以上の無処置により回復困難になってしまいます。

  また心臓発作の死亡の半数は3、4時間以内で、発症6時間以内に治療開始すると生存率は上がります。酸素不足の解消のために酸素吸入などの処置がなされ、閉塞した冠状動脈を開通させるため再潅流療法である心臓カテーテル療法(PTCA、PCI)、冠状動脈バイパス手術などが行われます。

  その後、一般的内科治療としては亜硝酸剤(硝酸イソソルビド製剤、ニトログリセリン)、Ca拮抗剤などで冠動脈拡張や冠動脈攣縮予防、血圧コントロールなどを図ったり、再度狭窄が起こらないよう抗血液凝固剤、抗コレステロール剤などを服用していくことになります。

  今回の選手の発作、原因等はわかりませんが、、現在治療中の疾患がある方はきちんとお薬を服用したり、健康な方も含め生活習慣に気を配り、ご自身の体調をいたわりましょうconfident.gif

  そして、AED(自動体外式除細動器)の普及と、私たちも使えるようでありたいと思いますshine.gif

http://www.jhf.or.jp/aed/

薬剤師;原口

  

コメントを書く